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仕事の関係で、東京から福岡に引っ越すことになった。 今日会社で内示が出た、そもそも、もうこの部署も4年いたから そろそろかなとは思っていた。 俺の仕事は、俗に言う、「転勤族」で、成り立っているような仕事だから 引っ越しなんか、入社してから数えきれないほどしてきたし、 引っ越し屋の扱いも、手慣れたものだ。 ただ、いつもの引っ越しと違っているところは、 引っ越しが決まったことを伝える家族がいなかった。 こんな転勤族の俺に、黙ってサポートしながらついてきてくれていた嫁も 小学校に上がったばかりの娘ももういない。 あの子が生まれてから、四回は引っ越ししてたよな。 嫁は、そんな暮らしに、慣れてくれてか、不便で困るといいながらも 欲しがっていた食器棚も買わずに、小さな安い棚で、お茶碗をガチャガチャ 片づけていたよな。 本当にちょっとしたことだった、いや、ずっとため込んでたことに 気が付かないように、仕事につかれたと、ただ毎日帰っていけば 許されると思い込んでいた。 そんなことを思いながらさっそく荷物整理にかかる。 おかしい、この家のことが全く分からない。 嫁が別れて出て行ったきり、家の中は、俺一人のもののはずなのに、 どこに何がしまってあるのかわからない。 この家に引っ越した時には、嫁が片づけたからだ。 俺の部屋、 俺の物なのに、なさけないなと少しへこんできた。

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